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ChatGPTは何に使えるのか/ChatGPTとの驚くべき対話/10年間の「再発見の発想法」を振り返って/

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年3月21日 Vol.573


はじめに

こんにちは、結城浩です。

4月刊行の新刊『数学ガールの秘密ノート/数を作ろう』の表紙が届きました!

◆『数学ガールの秘密ノート/数を作ろう』カバーイラスト

『数学ガールの秘密ノート/数を作ろう』カバーイラスト

表紙・イラストはたなか鮎子さんで、装丁・デザインは米谷テツヤさんです。今回もすばらしいイラストにデザインですね!

今回の『数を作ろう』は、何もないところから一歩一歩《数》というものを作っていく、非常におもしろい話題を扱っています。数を作りながら「数とは何か」について考えていきましょう。

ぜひ、応援よろしくお願いいたします!

◆『数学ガールの秘密ノート/数を作ろう』(現在予約受付中、2023年4月刊行予定)

* * *

それでは今回の結城メルマガもどうぞごゆっくりお読みください。

今回は、いま話題のAIチャットシステム、ChatGPTの話題を中心にお届けします。


目次

  • ChatGPTは何に使えるのか、ChatGPT自身に尋ねてみた

  • ChatGPTとの驚くべき対話

  • ChatGPTにキャラクタ名を考えてもらう

  • 10年間の連載を振り返って - 再発見の発想法



ChatGPTは何に使えるのか、ChatGPT自身に尋ねてみた

2023年3月14日にOpenAIが大規模言語モデルであるGPT-4を公開しました。そしてGPT-4を使った対話システムChatGPTも使えるようになりました。

すでにテレビのニュースなどでも報道されていますし、ネットやSNSでもChatGPTの話題で持ちきりになっています。

◆GPT-4
https://openai.com/product/gpt-4

◆ChatGPT
https://chat.openai.com/

実際にChatGPTを通じて使ってみた感触からも、GPT-4は非常に驚くべき可能性を持ったAIと呼ぶことができるでしょう。将来便利になるというのではなく、現在の時点ですでにものすごく便利なのです。

これは「インターネット」や「検索エンジン」や「スマートフォン」の登場に匹敵するような、あるいはそれ以上の大きなインパクトのある出来事だと思います。単にITの世界に留まるのではなく、社会全体に大きなインパクトを与えることはまちがいないでしょうね。未来予測というのはたいてい外れるものですけれど、やることが無意味なわけではありません。未来予測を含めた印象を現在の時点で記録することは現在にしかできないことですから。

ChatGPTに関しては、すでにネットでたくさんの紹介記事が出ていますので、一般的な話題については以下では繰り返しません。以下では、結城のごく個人的な考えを書いてみたいと思います。

* * *

まず、ChatGPTは何に使えるのか。ChatGPT自身に尋ねてみましょう。

結城浩からChatGPTへの質問(ChatGPTは何に使えるの?)

ChatGPTに対する個人的な感想や印象を文章にまとめようと思っているので、項目挙げを手伝ってください。細かい話題に分けて質問するので、その話題に絞って短めの文章にまとめてください。対象読者は知的能力が十分に高い一般の人々です。まず「ChatGPTは何に使えるのか」について、たとえば検索の代わり、アイディア出しなどを項目に持つものを7点ほど挙げてください。

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